突然ですが、東欧ワインを飲んだことはありますか?
日本ではまだまだ東欧ワインは馴染みがなく、フランスやイタリアワインに知名度は負けているのですが... ワインの歴史を遡ると実はモルドバは世界最古のワインの産地だと言われています!
またモルドバはフランスワインの名産地ブルゴーニュと同じ緯度、ルーマニアもフランス、イタリア北部と同じ緯度にあるのでワインに適した気候に恵まれています。昼夜の気温差が激しく年間降水量が少ないので、ぶどう栽培に最適な環境なのです!
テロワールは地上から6メートルまで肥沃なブラックソイルで、非常に豊かな土壌です。この土壌を使ってブドウを育てているため、肥料を使用する必要はありません。
とまぁ東欧ワインの魅力はたくさんあるのですが、今回はルーマニア、モルドバワインの土着品種4種の特徴をご紹介したいと思います。
1. ヴィオリカ
ヴィオリカは1969年にセイベルとアリアティコの交配品種として誕生した比較的新しい白ブドウ品種です。ウクライナ、ロシア、ハンガリー、ブルガリア、チェコなどでもわずかに栽培されていますが、モルドバを代表する品種です。ヴィオリカは通常オフ・ドライか半甘口で醸造され、ジャスミンやグレープフルーツ、ライチ、グアバ、マンゴー等のフルーツやバジルなどの香りが特徴で、時には蜂蜜のニュアンスも感じられます。
2. フェテアスカ・アルバ
フェテアスカ・アルバは「白い乙女」と呼ばれている品種で、モルドバのみならずルーマニア、モルドバ、ハンガリー、ブルガリア、ウクライナ広く栽培されているブドウ品種です。一般的にこの品種は、桃やアプリコットの香りを持つ高品質な白ワインを生み出すことで知られています。辛口でありながらライトからミディアムボディであり、スパークリングワインにも適しています。また、フェテアスカ・アルバは本来糖度が高いため、甘口ワインの製造にも利用されています。
3. フェテアスカ・ネアグラ
フェテアスカ・ネアグラは「黒い乙女」と呼ばれている品種です。典型的なフェテアスカ・ネアグラのワインは深いルビー色で、特徴的なブラックベリーの風味があります。熟成させると、ダークチェリーやプラム、チョコレートのニュアンスが感じられ、オーク樽を使用したものにはバニラのアロマも加わります。フェテアスカ・ネアグラは辛口、半辛口、甘口のワインになることがあり、多岐にわたる用途があります。ペアリングをする場合には、お肉料理全般、スパイシーな料理、コクのある煮込み料理、熟成したチーズ等との相性が抜群です!
4. ララ・ネアグラ
ララネアグラは「黒い貴婦人」と呼ばれており、モルドバとルーマニア原産の黒ブドウ品種です。ララ・ネアグラのワインは、濃厚で力強い赤色で知られ、ダーク・ベリー、チェリー、プラムの風味があり、タバコ、皮革、土のニュアンスが感じられることが多いです。この果実味と風味の組み合わせが、ワイン愛好家によって高く評価される複雑で多層的な味わいを生み出しています。
一般的にタンニンは中程度から高く、酸味は中程度、時にはフローラルでスパイシーな香りも感じられます。
いかがでしたか?
ぜひぜひ素晴らしいテロワールで作られた東欧ワインの中から、自分好みのワインを探してみてくださいね!