一般的に爽やかな香りが特徴で、熟成されずフレッシュな状態で飲まれるソーヴィニヨン・ブラン
一部樽熟成されたソーヴィニヨン・ブランは複雑な熟成香をもち、口の中でソフトにはちみつやバニラなどのアロマが広がります。
しかしソーヴィニヨン・ブランの樽熟成で有名なボルドー・ブランや、ニュージーランドのトップクラスの樽熟成ソーヴィニヨン・ブランは、価格も高価格帯が多いです。
そんな中、中価格帯で高コストパフォーマンスを誇るルーマニアのワイナリーラチェルタのソーヴィニヨン・ブラン リゼルヴァをご紹介させていただきます。
ラチェルタ ワイナリーについて
ラチェルタは、ルーマニア、カルパチア山脈の南の、ワインの生産地として有名なトスカーナやボルドーと同じ北緯45度に位置する、湿った春と晴れて乾燥した長い秋を特徴とする地域に位置しています。
ラチェルタのトレードマークであるトカゲは、土地に元気に走り回るトカゲがいてその土壌が健康で肥沃であることの証です。ラテン語でトカゲを意味する「ラチェルタ(LacertA)」は2011年に数々の賞を受賞しています。
ソーヴィニヨン・ブランについて
きりっと辛口で、ハーブや柑橘類の果実をはじめとする「爽やかな香り」が特徴的でユニークな世界的に人気のある白ブドウ品種ですが、ステンレスタンクで発酵・熟成され、酸素とあまり触れさせないことでフルーツのフレッシュな香りを際立たせ、熟成させずに早くに飲まれることが一般的です。ソーヴィニヨン・ブランを主要品種とするニュージーランドではそのタイプが多いです。
一方で、樽発酵・樽熟成を取り入れたソーヴィニヨン・ブランは、ボルドー・ブランが有名です。樽発酵・樽熟成をされた方がワインはよりリッチに複雑な香りになります。ニュージーランドでも一部トップクラスでこのスタイルを取り入れています。
ラチェルタのソーヴィニヨン・ブラン リゼルヴァ2011と飲み比べてみた
ラチェルタが生産している白ワイン用のブドウ品種は、若くから楽しめるけれど、熟成させることによってより格別になるといった方針のもと6つに絞られています。その一つがソーヴィニヨン・ブラン。ラチェルタのソーヴィニヨン・ブラン リゼルヴァ2011は、オーク樽で発酵・熟成されていて価格は4,000円。ワイナリーでは完売しており、MareNorocでも在庫残りわずかです。そんな貴重な一つと、同じ4,000円台のニュージーランドでソーヴィニヨン・ブランで有名なクラウディ・ベイのソーヴィニヨン・ブラン2022を飲み比べてみました。
左がラチェルタで、右がクラウディ・ベイのソーヴィニヨン・ブラン
まず色が全然違うことにびっくり。クラウディ・ベイのはクリアな色に対して、ラチェルタのは黄金色。よく熟成されているのがわかります。
クラウディ・ベイはフルーツの香りが豊かでわかりやすいのに対して、ラチェルタは樽の香りもしつつフルーティーな、複雑な香りでした。
味は、クラウディ・ベイのがやや酸味が強く、グレープフルーツの風味が後をひきます。ラチェルタは、酸味のバランスがとれていて、口の中にソフトなバニラやはちみつのような風味が広がります。
これは好みや合わせる食事にもよりますが、酸味が苦手な人は、ラチェルタのソーヴィニヨン・ブランリゼルヴァ2011がお好きだと思います。筆者も、美味しくてどんどん飲んでしまいました。
ラチェルタ ソーヴィニヨン・リゼルヴァ2011とおすすめの食事
チーズやパスタなどと相性が良いということで、ゴルゴンゾーラドルチェを使ったリガトーニ ゴルゴンゾーラクリームソースパスタを作って一緒に食してみました。こってりパスタで、美味しいのですが、このワインと一緒だからこそ飽きずにより美味しく食べれました。そのほか、日本食や脂ののった魚や鶏肉料理など、幅広い食事と一緒に楽しめそうです。
まとめ
樽発酵・熟成されたラチェルタのソーヴィニヨン・ブランリゼルヴァ2011
高価格帯が多い樽熟成されたソーヴィニヨン・ブランですが、このワインは4000円とはいえ、かなりお得ではないでしょうか。ワイナリーでは完売で、MareNorocでも在庫わずかです。ぜひ、この機会にお試しいただきあれ♫